iPad 2やiPhone 4SのGPS受信機は準天頂衛星システム「みちびき」対応?

iPad 2には、GPS受信機として、Broadcomの「BCM4751」というチップが使われているそうです。

そうなると、今日(2011年10月14日)発売となるiPhone 4Sも、このBCM4751を使用しているのかもしれませんiPhone 4SではベースバンドチップRFトランシーバであるQualcomm RTR8605が、GPS受信機も兼ねている様です(ちなみにiPhone 4では、BCM4750というチップが使われていました)。

それがどういうことかと言いますと、タイトルでネタバレしていますが、このBCM4751というチップは、準天頂衛星システム(QZSS)に対応しているのです。

Broadcomによるプレスリリース「Broadcom Announces Immediate Support for the New QZSS Satellites Launched by Japan」には、以下の様にあります。

The BCM4751 solution has built-in support for QZSS and also supports additional satellite constellations including the Satellite Based Augmentation System (SBAS), making as many as nine additional satellites available for use in navigation. This built-in support will result in several GPS performance benefits, including improved urban canyon navigation in major cities such as Tokyo and availability of position fixes in more areas than competitive solutions.

……。誰か訳して下さい。じゃなくて、共同通信配信による、日本語でのプレスリリース『「ブロードコム、準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」に採用 BCM4751 GPS受信機、QZSS衛星からの信号およびコードの受信に成功」』で、以下の様にありました。

BCM4751ソリューションは、準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System )対応設計であると同時に、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS:Satellite Based Augmentation System)などの補助的な衛星コンステレーションにも対応しており、9機の追加衛星をナビゲーションに利用することができます。QZSS対応設計によりGPSの性能が向上し、東京などの都心部ではビル陰におけるナビゲーション精度が改善するほか、他社製品よりも多くの地域で位置測定が可能になりました。

準天頂衛星システムとは、日本の上空を通り、できる限り真上から信号を発信するという衛星群で、その初号機である「みちびき」が、すでに稼働しています。

衛星自身が、日本のほぼ真上に位置することで、ビル等による電波の攪乱が起こりにくく、信号を届けることができるというものです。

そして現在、みちびきはGPS補正信号を発信しているので、この信号を利用することで、GPSによる測位精度を高めることができるのです。

しかし、従来のGPS受信機では、この信号を処理できませんでした。

それに対応したものがBCM4751ということになりますが、BCM4751を積んでさえいれば良いのか、それともその様なソフトウェアが別途必要なのか、私には分かりません。

ただ、可能性があるということだけは言えそうです。

誰に訊けば分かるのでしょうか……。