Wedge Mobile KeyboardとiOS

結論を先に示しますと、日本語版のWedge Mobile Keyboardは、他のキーボードと同様、iPhoneやiPadと言ったiOS機器からはANSI配列として認識されてしまうという、iOSの問題からは逃れられませんでした。

「多くのタブレットでつかえます。 (Windows/iOS/Android)」という表記(マイクロソフト製品紹介ページ>機能タブ)は、英語版のものを、そのまま流用してしまったということなのかもしれません。

たとえばShift+2は「”」と表記されていますが、実際に入力されるのは「@」です。

「日本語かな」モードに於いては「へ」を入力することが出来ないようです。また「ろ」を入力するには、ろと表記されたキーではなく、Shift+「け」を押すという、やや煩雑な操作が必要でした。同様に「む」の場合はShift+半濁点、半濁点の場合は「へ」等……。

一方で、Altキーと組み合わせると算術記号等を入力できると言った、おもしろい挙動も見せました(おそらくiOS側の機能なのだと思われます)。

ハードウェアとしては打鍵感も悪くなく、それでいてデザインも凝っているだけに、大変惜しいと感じました。

一応、Microsoftのサポートに対し、AppleへiOSでJIS配列をサポートする様に働きかけて欲しいとは願い出ましたが、正直、その望みは薄いと考えています(その声が多ければ、あるいは……?)。

……ということで、iPhoneやiPadでMicrosoft Wedge Mobile Keyboardを使用するのは、お薦めできないという結論に達してしまいました。

ちなみに、Microsoftのサポートを頼った数日後、0120-770-196という番号から、その後の経過を尋ねる電話がかかってきました。

ただし0120-770-196という番号は、Microsoftから発信する全体の番号の様で、サポートからの連絡に限らない様です。