私は GeForce 8800GT を使用しています。
この GPU、とにかく発熱がすごい。
この夏は前半がいきなり暑く、対策が遅れてしまい、ソフトウェアが異常終了してしまうなんてこともありました。
GPU の温度を見ると、70℃を越えています。
GPU 自身は大丈夫だとしても、熱源がケースの中にあっては、他の部分に良い影響がある訳ありません。
そこで、対策を施すことにしました。
NVIDIA System Toolsの出番です。
……が、NVIDIA System Tools with ESA Support の日本語ページからは、ダウンロードしようとすると、エラーになってしまいます。そこで英語版のページへ。
「I have read and agree to the terms and conditions of the NVIDIA Software License Agreement.」をチェックして「Download Now」ボタンを押すと、6.02_nvidia_system_tools.exe のダウンロードが開始されます。
(2009 年 6 月 10 日現在、NVIDIA System Tools with ESA Support 6.05 が公開されており、これは日本語ページからも正常にダウンロードできます。また匿名にて有用な情報を頂いておりましたが、これを見落としてしまい、活かすことができませんでした。そのお詫びとともに、情報ご提供へのお礼を、ここに申し上げます)
あとはこの 6.02_nvidia_system_tools.exe を通常の方法でインストールすれば、ひとまずの準備は完了(心配ならばウィルスチェックなどもどうぞ。あと、途中で訪ねられるショートカットアイコンの作成は不要でしょう)。
あ、言い忘れましたが、NVIDIA コントロール パネルをインストール済みであることが条件です。
6.02_nvidia_system_tools.exe インストール後、NVIDIA コントロール パネルを開くと「タスクの選択…」リストボックスに「パフォーマンス」という項目が増えています。
「パフォーマンス」項目を選択すると、一番最初だけ、警告文が表示されます。
警告文の内容を承諾すると、ここで初めて「デバイス設定」「システム情報の表示」そして「プロファイルポリシー」という項目が追加されます。
今回使用するのは「デバイス設定」。
ここでは、いろんなパラメータを設定できますが、クロック速度や電圧などは、触らないほうが良いでしょう。
下のほうにある「冷却」という項目に注目です。
30% などと表示されているものが、GPU ファンの回転数。そう、この数値を上げてやると、それに応じてファンの回転数も上がり、温度は下がりやすくなるという訳です。
なお、横のテキストボックスに直接数値を入力しても認識しないことがありますので、スライダーで設定するのが良いでしょう。
数値を変更すると、下に「適用(A)」というボタンが表示されますので、それで回転数が変わります。
その後、NVIDIA コントロール パネルを閉じると「保存された設定を Windows 起動時に読み込みますか?」というダイアログが表示されますので、ここで「はい(Y)」を選択すると、次回からは自動的に設定が反映されるようになります。
ちなみに私の場合で、標準で 30% だったものを 45% にしたところ、GPU の温度は 10℃低下しました。お金をかけずにこれですから、十分な結果だと思っています。