Softbank selectionの「録画対応デジタルTVチューナー(SB-TV03-WFRC)」専用を謳う、その名も「録画対応デジタルTVチューナー専用HDD(SB-HD01-ORST/WH)」ですが、興味を惹かれるのは、iVDRカートリッジを採用していること。
ということで、いろいろ試してみることにしました。
録画対応デジタルTVチューナー専用HDDをWindows PCへ接続してみる
録画対応デジタルTVチューナー専用HDDのインターフェースはUSB。
PCのUSBポートへ接続してみると、あっさりと認識してしまいました。
しかし……。
HDDを覗いて見……あれ?
ディスクの管理を開いてみると「未割り当て」領域として認識されてしまっています。
このドライブ自体は、録画対応デジタルTVチューナーでフォーマットしてありますので、少なくともWindowsでは認識できないフォーマットの様です。
Windows側でフォーマットを行うことは可能でしたが、その状態で録画対応デジタルTVチューナーへ接続すると、再フォーマットを求められてしまいました。
iVDRではあるけれど
iVDRは標準フォーマットとしてUDFを採用しています。
UDFであるならばWindowsでも扱えるはずですが、それができないということは、なんらかの細工が施されたフォーマットを用いてるものと思われます。
このため、製品の但し書きの通り、録画対応デジタルTVチューナーで録画した番組を、他のiVDR対応機器で扱うことは不可能でしょう。
念のため、iVDRカートリッジを取り出し、I-O DATAのiVDRアダプターRHDM-US/EXによる接続も試みましたが、同一の結果となりました。
iVDRカートリッジ
ちなみにiVDRカートリッジはHGST製のものでしたが、HGST iS500(0J20917)の同等品であるかは不明です。
HGST iS500は著作権保護技術である「SAFIA」対応であり、それを示すiVDR-Sのマークが記されていますが、録画対応デジタルTVチューナー専用HDDに付属のiVDRカートリッジには、それがありません。
HGSTは5月末、iS500の1TB版であるiS1000と共に、SAFIA非対応のiP1000も発表しています。
つまり、SAFIA非対応であるiP1000の500GB版、iP500と言えるものかもしれません。
結論
9,980円のUSB2.0 iVDRアダプタと500GBカートリッジのセットであるとも言えますが、それはサポート外の使用方法であり、同等製品が1万円ほどで購入できることを考えれば、その意義は薄いと言えます。
やはりその名の通り、録画専用デジタルTVチューナー専用HDDだと考えるべきでしょう。