1年半前に個人輸入したNVidia GeForce GTX 1070 Founders Editionだが、性能的に不満は無く、これまで使い続けてきた。
……が、思うところあり、簡易水冷化を行うこととした。
そこで選択したのは、CPU用の水冷キットを流用できる、Corsair HG10 N980水冷ブラケットを利用する方法。
980。そう、NVidia GeForce GTX 980用のブラケットだ。
そのままボルトオンできるのなら良いのだが、Corsairユーザーフォーラムでの情報では、基板上のパーツがわずかばかり干渉するために、その部分だけを削る必要があるという(また8つのネジ穴のうち1つだけ、場所が合わない)。
具体的には画像を参照して欲しいが、アルミの地金が覗いている箇所が、筆者が実際に切り欠いたものだ。
そこまでしてHG10 N980を使うメリットは、ブラケット自体がメモリやVRMのヒートシンクとなることと、その冷却に、GeForce GTX1070 Founders Editionが備えている、ファンの管理機能を再利用できることにある。
果たしてGPUの温度は、ベンチマークを回しても、40℃台で落ち着く様になった。
これならオーバークロック等も望めるかもしれない。
またどうやら、ベンチマークのスコアが伸びている様にも思える。あるいは温度に余裕ができたことで、さらにブーストクロックを利用できる様になり、スコアが伸びているのかもしれないが、期待していなかった副作用だけに、水冷化前のスコアを記録していなかった。
ちなみに水冷キットには、同じCorsairの、H80i v2を選択した。
H80i v2を選択した理由は単純で、CPUの水冷にH115iを使用しており、CORSAIR LINK V4での一元管理を行いたかったからだ。
ただしH80i v2のヘッドは、パイプが直上に伸びるタイプのため、GPUの冷却には向いていない。CORSAIR LINKを用いないのであれば、H60i等の、パイプの向きに、ある程度自由度が設定されているものを選んでいただろう。