デスクトップマシンにはAMD Ryzen 5 5600Xを搭載していたのだが、これをRyzen 7 5800Xへと換装した。
fTPMを有効としていた状態であったため、これには相当の手間がかかった。
個人的に行った手順は、詳細を省くが、次の通りだ。
ちなみにOSはWindows10である。
なお、あくまで「こうしてみた」というものにすぎず、こうすればCPUの換装が正常に行えるというものではないことに注意してほしい。
この記事を参考として何らかの不利益を被ったとしても、誰も補償はできない。
さて。Windows Hello(顔認証)を利用していたため、まずはいったん無効化。
もしBitLockerを使用しているならば、こちらも無効化の必要があるだろう。
またライセンス解除がいったん可能なソフトウェアなどがあれば、それを行っておくと良いかもしれない(作業後に判明したことだが、Adobe CCのライセンス再認証が必要となった)。
再起動し、UEFI(BIOS)のfTPMも無効化。
再起動し、従来のパスワードでログインできることを確認。
CPUを物理的に換装。
New CPU installed, fTPM/PSP NV corrupted or fTPM/PSP NV structure changed.
Press Y to reset fTPM, if you have BitLocker or encryption enabled,
the system will not boot without a recovery key
Press N to keep previous fTPM record and continue system boot, fTPM will NOT
enable in new CPU, you can swap back to the old CPU to recover TPM related
Keys and data.
起動すると、以上の様なメッセージが表示されるが、ひとまず「N」とし、またUEFI(BIOS)もリセットされていると思うので、fTPMをオフとして、起動を確認。
再起動をかけ、やはり「N」とした上で、今度はfTPMをオンとし、Windows Helloを再設定。
さらに再起動をかけ、いよいよ「Y」を選択。
その後、Windows UpdateではWindows 11への条件を満たさないと表示されキモを冷やすも、これはいつの間にか解消してしまった。
ちなみに、3DMark Professional EditionのCPU PROFILEの結果では、Max threadsのスコアが5650.0から7464.0へと改善された。
今回は安価にAMD Ryzen 7 5800Xを入手できる機会に恵まれたので行った作業ではあるが、手間やTDPの差なども考慮すると、現在Ryzen 5 5600Xを使用している人に交換を勧められるほどでは無いという感想だ。