LAN2.5Gbps接続の効果

宅内LANの基幹を10Gbpsへグレードアップしたが、NAS代わりに使用している小型PC2機は、まだ1Gbps(1000BASE-T)のままであった。

そのうち1機を、試験的に2.5Gbpsへグレードアップしたので、その効果のほどを、以下に記す。

2.5Gbps化にあたって購入したのは、UGREEN USB-A to RJ45 2.5G Ethernet Adapter

細かいことは後回しとして、まずは結果から。

結果

1Gbps2.5Gbps
iperf3975 Mbits/sec2.42 Gbits/sec
コピー110MB/s250MB/s

ネットワーク越しHDDからのエクスプローラーによるファイルコピーで、速度が倍以上となった。これは予想以上の効果であった。

なおこの比較は同型機2機、ただしWindows 10+MN08ACA16T+1Gbpsと、Windows 11+MN08ACA14T+2.5Gbpsとのもので、クライアントマシンはWindows 10であり、またジャンボフレームを有効としている。

ドライバーの更新は要検討

UGREEN USB-A to RJ45 2.5G Ethernet Adapter商品販売ページには「Windows11/Mac OSのPCなら、USBポートに差し込むだけで自動的に認識」と記載され、確かに認識はしてくれる。

だが、Windows 11標準のRTL8156ドライバーでは、ジャンボフレーム(ジャンボパケット)の設定を行うことができない

これをREALTEKが提供するRTL8156/RTL8156Bドライバーへ更新すると、ジャンボフレーム(ジャンボパケット)の設定が可能となるのだ。

ドライバーの更新は自己責任となるが、検討の価値はあるだろう。

ただしイベントに「デバイスは開始されていません(rtu56cx22x64)」という警告が記録されている。動作としては、これと言って問題は見当たらないのだが。

いきさつ

さて、ここに到るまでのいきさつは、以下の通りだ。

当初はPCIe接続の内蔵カードを選択するつもりでいた。

だが小型PCのためPCIeスロットが塞がっており、スロットを空けるアテはあったものの、それはコストが必要となるものだった。

……2.5Gbpsなら、USBの5Gbps(SuperSpeed/3.0/3.1Gen1/3.2Gen1x1……いろいろ呼称はあるが)でまかなえるのでは? そう思い直し行き着いたのが、UGREEN USB-A to RJ45 2.5G Ethernet Adapterという訳だ。

ただしヘッドレス運用を行っており、操作はリモートデスクトップに頼っていたため、PCIe接続とUSB接続で差違が生じることも考え、試験的に1機のみ、グレードアップを行うこととした。

実際のところ、起動(あるいは再起動)からリモートデスクトップ接続が可能となるまで、USB接続の方が若干時間がかかるという印象だ(およそ10秒ほどだろうか)。

まとめ

2.5GbpsのLANであればUSB接続でも、大きな問題は無い様だ。

残りのもう1機もUGREEN USB-A to RJ45 2.5G Ethernet Adapterで、LANを2.5Gbps接続へグレードアップするつもりでいる。