PCIe x4接続の10Gbps LANカードと言えば、是非を抜きにしてもほぼMarvell(旧Aquantia)のAQC-107一択となっているが、一方でAQC-107は安定しないという評判もある。
個人的にもAQC-107を搭載したバッファロー LGY-PCIE-MG2を購入し、使用しているが、当初は2週間に一度ほどという低確率ではあるものの、ネットワークがフリーズするという不具合が発生した。
原因は、電源として使用しているCORSAIR HX1000i[2022]が備える「ゼロRPMモード」だ。
どういうことかというと、まずHX1000iはiCUEというユーティリティソフトウェアで状態をモニタリングできるのだが、よほどの負荷が電源にかからない限り「ゼロRPMモード」は継続される様で冷却ファンは稼働せず、その内部温度は50℃で推移することが分かった。
そして使用している筐体のレイアウト上、電源であるHX1000iの上に、10G LANカードであるLGY-PCIE-MG2が位置している。
そう。電源の熱が、LANカードに及んでいたのだ。
そこでiCUEにより、HX1000iの「ゼロRPMモード」を解除。これでHX1000iの温度は30℃となった。
そしてついでに磁力式ファンステイで、80mm PWMファンをLGY-PCIE-MG2に向け設置。
これでLGY-PCIE-MG2(AQC-107)の不具合は治まった。
よってAQC-107採用10Gpbs LANカードの安定性に悩まされている方には、冷却を見直すことをお勧めする。