いきさつは後回し……と言いたいところだが、今回は先に注意事項を記載することとなる。
この記事に関する注意事項は以下の通り:
- 記載されている内容の実行により、問題が解決することを保証するものではない。
- 後述の状況は推測であり、事実ではない可能性がある。
- 問題の解決は状況証拠に過ぎず、何らかの根拠までを示すものではない。
さて。10Gbps対応レンタルルーター「XG-100NE」であるが、筆者の環境では1日数回、「障害ログ」に「LAN4 ポートリンクダウン」および「LAN4 ポートリンクアップ」が記録され、実際にウェブカメラの映像が途切れたり、ひどいときはリンクが10Gbpsから1Gbpsへ落ちる等の不具合が生じることもあった。
今回、この症状の解決に成功したのだが、先に挙げた注意事項の通り、症状が解決しただけであり、その過程に明確な根拠がある訳ではない。それでも良いという方のみ、読み進めて欲しい。
解決方法は、LANケーブルの交換だ。それまで利用していたCAT6AのLANケーブルすべてを、『「二重シールド」構造』を謳うケーブルへ交換したところ、「障害ログ」に「LAN4 ポートリンクダウン」および「LAN4 ポートリンクアップ」が記録されることがなくなった。
なお前述でリンク先のLANケーブルも、飽くまで筆者の環境で解決に到ったものというだけに過ぎず、このLANケーブルを使ったからと言って問題が解決するとは限らないし、また他にも適切なLANケーブルが存在するのかもしれないということには注意されたい。
ちなみにシールドを施しているものを「ScTP」と呼称する様だ。
いきさつ
ここからはいきさつとなるが、特に今回は、長いだけで根拠らしい根拠を示せないので、読み飛ばしてしまって、一向にかまわない。
続けると、XG-100NEの「障害ログ」に「LAN4 ポートリンクダウン」および「LAN4 ポートリンクアップ」が記録されていることには、フレッツ光ネクストからフレッツ光クロスへ移行した当時から気が付いていた。
その理由までは分からなかったが、フレッツ光クロスへの移行から1年が経った頃ようやく、ふと、「LAN4 ポートリンクダウン」の記録されるタイミングの一部が、この部屋へ出入りするタイミングと重なっているのではないかと気が付いた。
だが、LANは基本的に有線で組んである。LANケーブルのカテゴリも6Aで、10Gbpsでの使用に問題は無いはずだし、実際に10Gbpsでリンクし、スピードテストでも4Gbps前後の速度が出ることを確認できていた。
そして数日をかけ、一つの気付きがあった。部屋を出た先の廊下には、自動的にライトを点灯するための赤外線式Bluetooth接続人感センサーが設置してある。あるいはこの人感センサーからの出力が開いたドアに反射し、有線LANに影響を与えているのではないかと。
試しに人感センサーの位置と出力を変更してみたところ、症状が軽減された様に思えた。
そこで部屋のドアに近い場所にあるPCと、そこから離れた10Gbps対応ハブを接続する3mのLANケーブルを、先のシールドを謳うものに交換してみたところ、症状は明らかに軽減された。
ここで、XG-100NEの「LAN4 ポートリンクダウン」は外的ノイズによるものという確信を得る。
さらに数日をかけ、「LAN4 ポートリンクダウン」が記録されるタイミングが、部屋の蛍光灯を点灯したタイミング、および部屋の隣にある、トイレの換気扇を止めたタイミングに重なることまでを絞り込むことができた(くどい様だが、飽くまでタイミングが重なっているだけに過ぎず、原因と断定できるだけの根拠は無い)。
意を決して、すべてのLANケーブルを、先のシールドを謳うものへ交換。
すると果たして、XG-100NEの「障害ログ」に「LAN4 ポートリンクダウン」および「LAN4 ポートリンクアップ」が記録されることが無くなったという次第だ。
個人的には都合7本のLANケーブルを一気に交換することになり、そこそこ痛い出費となったが、症状を解決できたこともあり、勉強代と考えることとする。