GeForceを装着したマシンにWindows 10をインストールしていた場合「ディスプレイ ドライバーの応答停止と回復」に悩まされていた人は少なく無いのではないかと思います。少なくとも私は、そうでした。
「ディスプレイ ドライバーの応答停止と回復 ディスプレイ ドライバー NVIDIA Windows Kernel Mode Driver, Version xxx.xx が応答を停止しましたが、正常に回復しました」という通知が、頻繁に行われ、場合によってはアプリケーションがフリーズ、またはクラッシュするという現象です。
私の場合、特にアプリケーションをスイッチする場合に起こっていました(この他、Firefoxでブックマークメニューを表示中にも発生しました)。
レジストリをいじる、UEFI(BIOS)の設定を変更する、ディスプレイドライバーを過去のリリースに遡ってインストールし直す、Windows 10のpreview buildを試す等の対処を行ってみましたが、頻度は下がることはあっても、完封することはできず、諦めかけていたところに公開されたのが、GeForceドライバーの361.75です。
361.75のリリースノートに目を通すと、「Changes and Fixed Issues in Version 361.75」の「Windows 10 Fixed Issues」の中に「Adobe Illustrator CC 2015 has TDR and subsequent crash with NVIDIA drivers higher than Release 353」という一文が見つかりました。
「リリース353以降のドライバーにおいて、アドビイラストレーターCC2015が、ディスプレイドライバーの応答停止と回復によりクラッシュする」と言ったところでしょうか(「higher than~」の場合、「それよりも高い」となりますが、353.30や353.62という、小数点以下の数値を考えると、それらも含まれると考えて良いでしょう)。
リリース353以降と言えば、ほぼすべてのWindows 10用GeForceドライバーが該当します。
リリース文では「Adobe Illustrator CC 2015」限定の書き方ではありますが、これは問題の発覚が、たまたまAdobe Illustrator CC 2015であっただけで、修正の恩恵は、他のアプリケーションにも及ぶと期待できます。
私はリリース361.75をインストールしてみましたが、もしそれでも「ディスプレイ ドライバーの応答停止と回復」が発生した場合は、ここに追記するつもりです(もし、数ヶ月経っても追記が無ければ、問題は解決されたか、あるいは私自身に何かがあったと思って下さい)。
追記(2016/02/02)
Edgeでニコ生のタイムシフトを再生中、再生箇所のスライダーを大きく変更したところ「ディスプレイドライバーの応答停止と回復」が発生しました。またその後、FirefoxでGoogle Mapの航空写真を長時間表示した際にも発生しました。
しかしながら、それまで5日間ほど、「ディスプレイドライバーの応答停止と回復」は、まったく発生しませんでした。
完全とは言えなくとも、大きく解決されたと考えて良いでしょう。
少なくとも私は、361.75からロールバックはしません。