Windows 8の新機能「Windows To Go」を試してみた

Windows 8には、OS毎USBメモリで持ち歩けるWindows To Goという新機能が追加されたとのことで、試してみました。

用意したものは、次の通り。

DELL XPS M1710やAlienware M17xのUSBは2.0までなので、それなりの速度しかでません。これが、恐ろしい結果を導くこととなります。

Windows To Go……の前に、準備

imagex.exeというツールと、bcdboot.exeというツールが必要になりますが、これらはすべてWindows 7用のWindows自動インストール キットに含まれていますので、これをWindows 8 DPマシンへインストールします(Windows 7用となっていますが、Windows 8 DPへのインストールは可能でした)。

また、Windows 8 DP ISOファイルに含まれるイメージファイルinstall.wimが必要となるため、これをWindows 8 DPマシンへマウントします(Windows 8は標準でISOファイルのマウントが可能です)。

ついでに、imagex.exe、bcdboot.exe、そしてinstall.wimをデスクトップ等へコピーしておきましょう。前者はシステムドライブのProgram FilesWindows AIKToolsx86Tools、後者はISOのsourceに存在します。

Windows To Goでブート可能なUSBメモリを作る

さて、まずはUSBメモリをフォーマットし直します。

コマンドプロンプトからdiskparkと入力すると、diskpartのウィンドウが表示されるので、ここでさらに、以下のコマンドを入力しますが、注意事項があります。

  • list disk
  • select disk 1
  • clean
  • create partition primary
  • format fs=ntfs quick
  • active
  • exit

最初の「list disk」でusbメモリを探します。hddが1台の場合それが0番となり、usbメモリは1番となることが多い様ですが、この番号を間違うと他のドライブをフォーマットしてしまうことになるので、注意が必要です。

select disk 1」は、以後の操作対象を1番のドライブとするものです。もしusbメモリに他の番号が割り振られていた場合は、適時その様に変更して下さい。

ところで、Windows 8にはスタートメニューがないので、私はExplorerからWindowsSystem32cmd.exeを起動したのですが、他に良い方法はあるのでしょうか?

Windows To GoのためにUSBメモリへWindows 8をインストールする

フォーマットしたUSBメモリへWindows 8をインストールします。

管理者権限を持ったコマンドプロンプトを開き、カレントディレクトリをデスクトップとしたら、以下のコマンドを入力します。

imagex /apply install.wim 1 d:(USBメモリがD:ドライブの場合です。適時読み替えて下さい)

……これが、恐怖の始まりでした。一向に進まない進捗状況。

結局、このコマンドの完了に、3時間半を要してしまったのです。

次は、USBメモリをブート可能とするために、次のコマンドを入力します。

bcdboot.exe d:windows /s d:

なお/f ALLという記述も見かけますが、私の環境では、これはエラーとなったため、省略しました。

これで、Windows To GoのためのUSBメモリができました。

いざWindows To Go!

あとは、これをAlienware M17xR2のUSBポートに差し込んで起動すれば、Windows To Go……だと思ったのですが、ここでも、とんでもない時間がかかりました。もはやおおざっぱにしか時間を計っていませんが、初期設定を含めた起動まで、おおよそ4時間。

少なくともUSB2.0では、実用にはなりませんね。

ただし仕組みからすると、Windows To Goは外付けHDD等でも実現できそうですので、いろんな可能性を秘めていそうです。

なお、How to Create a Windows To Go USB Driveを参考とさせていただきました。